2011年10月24日月曜日

乃美1号遺跡(9月28日)

 前々回にご紹介した場所から西に延びる調査区の調査成果についてご紹介します。
 下の写真は、調査後の写真です。
 堅穴住居跡が4軒と土器が多量に出土した溝状の遺構が見つかりました。
 写真手前から堅穴住居跡が3軒並んで見つかっています。いずれも住居の約半分が調査区外のため、半分しか調査できませんでした。手前から2つは住居の周囲を廻る壁溝をもつ円形の住居です。もうひとつは、壁溝をもたない隅丸方形の住居です。


 また、4軒目の堅穴住居跡は壁溝をもたないもので、平面形はおそらく隅丸方形であったと思われます。この住居跡は、他の住居跡とは違い壁際に沿うように大きさ約1.3×0.6~0.9m、深さ約0.3~0.5mの土坑をもっていました。主柱穴は2本で、炉はなく、出土遺物から弥生時代後期の住居跡と推定されます。(下の写真)