2012年9月7日金曜日

行摠1号遺跡(8月10日)

 調査開始から約1ヶ月が経ちました。毎日、暑さだけで体力が無くなっていくような気がします。みんな汗だくになりながら仕事をしていて、中には汗が滝のように滴り落ちる人も・・・
 写真1 作業風景

 現在、遺跡からは、11基の墓坑が見つかっています。その内8基は、板状の石を立てて箱形に組み合わせ、同じような石の蓋で覆った墓でした。これは箱式石棺と呼ばれるものです(写真2・3)。

写真2 蓋がされている状態


 写真3 蓋石をはずした石棺


 石の組み合わせ方はいろいろとありますが、頭の方を広く、足の方を狭く組み合わせる例が多く見られます。写真3では上の方がやや狭くなっているので、こちら側に足があったと考えられます。



 墓が作られた時期は、詳しくは分かりませんが、頭蓋骨の一部や貝製の腕輪が見つかっています。