2011年11月16日水曜日

山居(さんきょ)遺跡(11月16日)

河内町中河内に所在する山居遺跡の発掘調査が始まりました。

 今回の発掘調査は、一般国道432号交通安全施設等整備事業に係る調査です。
 
 下の写真は、調査区を南から撮影したものです。
 道路の両側の部分が調査区になります。
 また、すぐそばには河内小学校があります。


 現在のところ、柱穴や溝など見つかっています。
 また、出土遺物としては須恵器や陶磁器の破片などが見つかっています。 

2011年11月15日火曜日

うめの辺遺跡(11月18日)


 今回は,遺跡から出土した遺物紹介の第2弾をお届けします。
 写真①は須恵質のやきものでできた馬です。最初に頭部が出土し、その後脚が1本と胴体が出土しました。胴体には、鞍を表現した粘土紐が貼り付けられた跡がありました。これは、陶馬(とうば・とうまとも)といって、古代の役所跡などの近くを流れる川や溝から出土することが多く、水辺で行うまつりや雨乞いに係わるものと考えられています。
             (写真①)



 陶馬は、完全な形で見つかることはなく、一部分がわざとこわされています。これは神に馬をささげる目的があるとされています。
 このまつりの願いは果たして神様に聞き入れてもらえたのでしょうか?






  
        (写真②・顔部分の拡大)
















うめの辺1号遺跡(11月14日)

 発掘調査も終盤に近づいてきました。調査では、『段状遺構』と呼ばれる建物跡が4軒見つかっています。これは斜面をL字状に削りだして平らな面をつくり、そこに住居や作業小屋などを建てるものです。斜面の下側部分は、長い年月の間に崩れて無くなっているため、その全体を知ることはできません。


 写真の段状遺構は長軸が約7m、短軸が約5mあります。 柱跡とみられる穴がいくつも重なって検出されていることから、何回も建て直しがあったと考えられます。