2010年5月19日水曜日

中組遺跡(5月12日)




 遺跡の調査も折り返し地点になりました。遺跡からは、毎日いろいろな遺物が出土しています。お賽銭や椀、皿の破片、土器などです。上の写真は祠の石の間から出土した寛永通宝です。
 下の写真は、「かわらけ」と呼ばれる素焼きの小皿です。その形から16世紀後半ごろのものと考えられます。かわらけは儀式の時に使われることが多く、塚を築く時に何らかのおまじないやお祓い(おはらい)、お供えなどが行なわれたことを示すのかもしれません。

2010年5月10日月曜日

中組遺跡(4月23日)


 4月19日から西条町御薗宇で、中組(なかぐみ)遺跡の発掘調査が始まりました。フジグランの敷地造成事業に伴うものです。調査期間は約1ヵ月半で5月末ごろまで行なう予定です。
 この地域は、江戸時代に新田開発が行なわれ、『十文字』という地名がつけられました。今回はその当時、建立されたのではないかと考えられている神社跡の調査を行います。現在は建物が建っていた基壇部分(写真下)と塚が残されています。建物は、同じ西条町御薗宇の宮山八幡神社の境内に移され、沖野神社として祀られています。
 フジグランのすぐ近くで調査をしています。皆さん、買い物がてら、ぜひご覧になってください。