2007年12月5日水曜日
外宮山城跡の発掘調査(12月5日)
細かい作業です・・・
右上の写真をご覧ください。
発掘作業をしている人のまわりから、たくさんの石が出てきているのがお分かりになるでしょうか? この後さらに石の輪郭がはっきり見えるように、まわりの土を竹べらや移植ごてなどを使って丁寧に取り除いていきます。しかし、取り過ぎると石が動いてしまうので、作業は少しずつ慎重に行われます。 寒い時期におけるこの作業は特に大変です。最近は、冷たい北風とともに小雨が降ったりで、じっとしていると体が冷え切ってしまいます。根気強さとともに寒さとも戦いです。 そして、丁寧に土を取り除くと右下の写真のような状況になりました。出てきた石群は、約3m×6mの範囲に広がっていましたが、何のために敷かれたものかは今のところはっきりしません。素焼きの鍋や擂鉢などが出土していて、14世紀後半ぐらいに造られたことがわかっています。 当初は、もう少し広い範囲に石が広がっていたと考えられますが、現在の道路によって削り取られて失われたものと思われます。