2012年7月9日月曜日

乃美2号遺跡(7月6日)

乃美2号遺跡の発掘調査が始まって半月が経ちましたが、梅雨に突入したので作業は滞り気味です・・・

 前回お伝えした小玉に並ぶような物も発見されず、ひたすらに土を掘る日々が続いています。

 今回は、黙々と働く作業員のみなさんの姿を紹介・・・ではなくて、その下にある遺構についてちょこっと説明したいと思います。


 上の写真では、弥生時代の土坑(緑色で囲んだ黒い円形の部分)の上に、中世の溝状遺構(赤い線の間の部分)が走っているのが分かります。弥生時代の土坑には、たくさんの遺物が埋まっているかもしれません。今から掘るのが楽しみです。
 続いて上の写真は、黒くて深い穴(緑色で囲った部分)が弥生時代の土坑で、中央部を横切っている溝状遺構と、奥に向かって伸びている溝状遺構(赤い線の部分)が中世のものです。

 この2枚の写真から、乃美2号遺跡は弥生時代と中世の集落が重なり合った複合遺跡だとわかります。

 遺跡の全貌はまだまだわかりませんが、少しずつ紹介していきます(・∀・)ノシ