乃美1号遺跡の発掘調査を開始して、約1カ月が経ちました。
精査を終えて、大きく分けて2つの時代(弥生時代と中世)の遺構面があることが分かりました。
まずは、たくさんの土坑(どこう)と柱穴(ちゅうけつ)を調査しました。これらからは、土師質土器(はじしつどき)や釘が出土したので、中世の遺構であることが分かりました。
下の写真は、中世の遺構を調査し終えた様子です。何棟か掘立柱建物(ほったてばしらたてもの)が建っていたと考えられます。
現在は、中世の遺構面の調査を終え、弥生時代の遺構(上の写真の黒い土の部分)を調査しています。 この黒色土からは、大量の弥生土器や石鏃(せきぞく)などが出土しています。また、堅穴住居跡(たてあなじゅうきょあと)と思われる遺構も見つかっていますが、まだ調査途中のため、詳細が分かり次第、ご紹介いたします。