今回は,遺跡から出土した遺物紹介の第2弾をお届けします。
写真①は須恵質のやきものでできた馬です。最初に頭部が出土し、その後脚が1本と胴体が出土しました。胴体には、鞍を表現した粘土紐が貼り付けられた跡がありました。これは、陶馬(とうば・とうまとも)といって、古代の役所跡などの近くを流れる川や溝から出土することが多く、水辺で行うまつりや雨乞いに係わるものと考えられています。
(写真①)
陶馬は、完全な形で見つかることはなく、一部分がわざとこわされています。これは神に馬をささげる目的があるとされています。
このまつりの願いは果たして神様に聞き入れてもらえたのでしょうか?
(写真②・顔部分の拡大)