2007年10月4日木曜日

戸鼻遺跡(10月1日)

中世の竪穴式住居か?

 遺跡から擂鉢(すりばち)状の大きな穴がいくつか発見されました。柱穴は見つかっていませんが、底面は平坦であり、住居状遺構と考えられます。
 上の写真は土層を観察するために、畦(あぜ)を残して発掘しているところです。土層観察の結果、何回かにわたって黒い土が堆積したことがわかりました。遺構の規模は、直径約4~5m、深さ約0.8mです。 
 下の写真は別の遺構です。こちらは土層観察用の畦を取り払ったところです。穴の底からは人頭大の自然石が出てきました。遺構の規模は直径約5m、深さ約0.8mです。
 これらの穴からは、中世に使われたと思われる素焼きの擂鉢や土鍋などの調理道具が出土しています。もしかしたらここでも、当時の人々が現代と同じように家族で食卓を囲んでいたのかも知れませんね。