2008年9月9日火曜日

郷1号遺跡(8月25日)


 以前、このブログで箱式石棺(郷第2号墳)を紹介しました。調査を進めるうちに、新たな発見がありましたのでお知らせします。
 第2号墳の石棺の石を取り除いたところ、石の裏側から鉄製品が出てきました。大きさは、長さ約9cm、幅約2cm、厚さ約4mmです。ノコギリか穂摘具でしょうか?錆が付着してかなりボロボロになっており、ちょっと触っただけでも簡単に崩れてしまいそうでした。石と穴との間はわずかに2,3cmといったところで、状況から埋葬するための穴を掘って石を並べる段階で、すき間に鉄製品を納めたと考えられます。
 副葬品からは、その種類や配置場所から死者の地位や職業などを推定することができます。埋葬された人物はどんな人だったのでしょうか?