2009年11月13日金曜日

誰の家?(御建遺跡11月13日)



 前回、お知らせした謎の遺構から、土壁の下地である木舞(こまい)や柱材が出土しました。『木舞』とは柱と柱の間に格子状に細い竹や小枝を組んで、縄でくくったもののことです。(写真下)そして、この上に刻んだわらや麻などを混ぜた壁土を下塗、中塗、上塗と塗り重ねていき、壁が完成します。出土した木舞の大きさは約1~1.5mで5~10cmの間隔で組まれていました。うっすらとですが、縄の痕跡も確認できました。
 また、柱材は太さ約11cm、長さが約1.4~2mのものが4本見つかりました。木には柱と柱をつなぐための穴があけられており、全体には工具で削った痕がはっきりと残っていました。