柱の無い家?
遺跡の調査も終盤にさしかかってきました。調査では、弥生時代の竪穴住居跡(SB1)を検出しました。直径は約3m、一番深い所で深さが25cmあります。
本来ならば、柱を立てるため、住居の中に深い柱穴を掘るのですが、このSB1にはそれが見あたりません。穴を掘らずに柱を立てる方法は、柱を地面に直接置いて、倒れないように別の柱を使って支えるなどが考えられます。しかし、そういった痕跡も見つけることは出来ませんでした。
痕跡の残らない柱の立て方は?周辺に類例はあるのか?今後の課題です。
財団法人東広島市教育文化振興事業団文化財センターが発掘調査を行う現場の模様を随時お届けいたします。 発掘調査の臨場感をどうぞお楽しみください。