西中郷遺跡の発掘調査終了。
西中郷遺跡の発掘は、7月31日をもって終了しました。
一ヶ月という短い期間でしたが、実りの多い発掘調査となりました。
写真を交えながら報告します。
一番上の写真は第1調査区の南半部を、北西から撮影したものです。
写真は全景写真を撮るために、きれいな遺構面をだしているところです。
南半部は主に包含層が堆積していました。弥生~古代~中世~近世の遺物が出土しています。
もしかしたら調査区の北側あたりに、昔の人々が生活していた跡があるのかもしれません。
真ん中の写真は第1調査区の北半部を、南西から撮影したものです。
北半部は主に中世から近世にかけての溝と穴がみつかりました。
溝は排水の為であると考えられますが、穴の用途はまだわかっていません。
一番下の写真は第2調査区を西から撮影したものです。
中心には、中世の溝がつくられています。
周囲からも中世から近世の溝、近世と考えられる柱穴が複数出土しています。
柱穴群の出土場所には、何らかの建物が建っていたことが考えられます。
以上、今回の発掘調査では、中世から近世までの貴重な遺構、そして包含層からは弥生~古代~中世~近世まで各時期の遺物がみつかっています。
ちなみに、遺跡から持ち帰った遺物は文化財センターで、洗浄・出土場所を記入する作業を経て、接合されます。どのような形になるか楽しみです。