2009年7月23日木曜日

東田遺跡(7月18日)

東田遺跡の発掘調査が終了しました。

 7月18日をもって、東田遺跡の発掘調査が終わりました。
遺跡周辺の方々や関係者の方のご協力により、無事調査を終えることができました。ありがとうございました。
以下、発掘調査の成果を簡単にですが、ご報告します。

  調査面積は270㎡と広い調査範囲ではなかったのですが、弥生時代の竪穴住居跡が3基、古墳時代の段状遺構、平安時代の掘立柱建物跡、時期不明の土壙墓が 2基のほか、土坑や溝状遺構、多数の柱穴が見つかりました。(下の写真は、ラジコンヘリコプターによる遺跡全体の様子です。)


  特に注目すべきなのは、平安時代後期の掘立柱建物が見つかったことです。調査では、建物跡の柱穴は一部しか見つかってはいませんが、柱穴の配置から阿弥陀 堂建築の遺構ではないかと考えています。今回の調査では、あまり知られていない平安時代の地方の様子をうかがうことができる良好な資料を得ることができま した。