2009年12月1日火曜日

ありがたい遺物?(御建遺跡11月16日)


前回に続いて、出土遺物の紹介をします。井戸の中から写真(上)の石仏が出土しました。大きさは縦35cm、横24cmで、井戸を埋める際に投げ込まれたようです。
 また、同じ日に別の遺構から写真(下)の石仏が見つかりました。大きさは縦30cm、横24cmです。少し前から姿が見えていたのですが、うつぶせになっていたため、誰も石仏だとは思っていませんでした。
 石仏は顔の形は違いますが、2体とも僧形で蓮華座に座り、手は合掌しているように見えます。おそらく地蔵と考えられます。
 調査区内では、その他にも五輪塔の一部(火輪・水輪・地輪)が多数見つかっています。その中のいくつかは建物の礎石として再利用されていました。昔は、墓石もりっぱなリサイクル品だったようです。