2011年10月25日火曜日

うめの辺遺跡(10月25日)


 今回は、出土した遺物を紹介します。
現在、遺跡からは土器や須恵器、金属製品が出土しています。
 写真①は、須恵器の坏です。底が上を向いた逆さの状態で出土しました。少々、ゆがんでいますが、ロクロや職人の指のあとがよくわかります。この須恵器が作られたのは、その形から8世紀後半ころのものと考えられます。


           (写真①)



 写真②は鉄製の刀子と考えられる金属製品です。刀子とは現代の小型の万能ナイフのようなものです。付近からは、同じような金属製品がいくつか出土しています。また、この刀子が出土した周辺には炭化物の広がりや焼け土が見られ、何らかの関連があるのではないかと考えています。



 
            (写真②)