戦国時代の足跡発見
溝口4号遺跡での発掘調査が始まって、そろそろ1ヶ月が経とうとしています。遺跡の上にかぶっている土を取り除いていくと、溝口4号遺跡の内容がわかってきましたので、ご報告したいと思います。
まず、遺跡の西側では南北に伸びる大溝が発見されました。大きさは、幅約7m、深さ約1.2mで、長さは現在のところはっきりしていません。この溝の中からは、中世の頃の土器が出土していますので、その頃のものであると考えられます。またこの大溝を調査している最中に、約20㎝の人の足あとが残っているのを発見しました。あしの大きさは小さく、女性か子どものものではないでしょうか?この足あとは、大溝を埋めている土の上から発見されたもので、戦国時代ぐらいのものと考えられます。
また、遺跡の東側では弥生時代の土器や遺構が発見されています。遺構は竪穴住居跡、柱穴跡などが中心です。
遺跡の中央付近では、中世ごろの火葬墓が検出されました。火葬墓は直径2m程度の小さなもので、盛り土と焼けた土、炭で構成されています。火葬墓には土師質土器の皿が供えられていました。右はその写真です。
まだ、調査が始まって間もないので遺構の大まかな配置や遺跡のおおよその時期しかわかっておりませんが、引き続き発掘調査を進めていきたいと思います。調査で明らかになったことや、新たな発見があれば随時お伝えしていきますので楽しみにしていてください。