発掘調査が終わりました
2か月にわたる発掘調査を11月28日に無事終わることができました。
ここで、調査の成果をご紹介します。
調査の結果、大量に石が積まれていた盛り上がり(右上の写真)は積石塚であることが分かりました。石と石の間からは古銭や灯明皿が多くみつかったことや、積石塚のあったところがちょうど峠の乗り越し部分にあたることなどから、峠の祭祀に関係するものではないかと考えています。
さらに積石塚の下からは、地山(もともとの地面)を削って造られた道がみつかりました。この道は、利用された後に石で埋められ(右下の写真)、その上に積石塚が造られたようです。
この積石塚が造られたのは、室町時代の終わり頃と考えられます。その後、上にだんだん石が積まれていき、江戸時代から明治頃まで峠を通る人々の信仰の対象であったようです。